DVD(Digital Versatile Disc)についての豆知識

元記事のソース：http://www.winxdvd.com/blog/dvd.htm
DVDの概要

DVD(Digital Versatile Disc)とは、デジタルデータの記録媒体である第2世代光ディスクの一種である。映像とそれに付随する音声・字幕を記録するためのDVD-Video だけでなく、コンピュータ用のデータ・ストレージ（保存媒体）としても使用される。多目的ディスクである。トラックに沿って、ピットと呼ばれる凹みを作ることで、記録することができる。読み取る際は、レーザー光線を当て、凹み有無による反射の違いを利用する。

DVDの規格

DVDの規格には、ディスクの物理構造による違いとデータの書き込み方の形式（論理フォーマット）による違いがある。さらに、ビデオ用途ではアプリケーションフォーマットによる違いもあり、それぞれの組み合わせでさらに多くの種類が存在する。記録型DVD規格として、映像ソフトの販売などに用いられる読み出し専用のDVD-ROMとDVD-R（一度だけ書き込める(消去・上書きできない)）とDVD-RW、DVD-RAM（書き替え可能）が業界団体のDVDフォーラムによって策定されている。これに対抗するものとして、DVD+RWアライアンスの独自策定したDVD+RやDVD+RWがある。

DVDの記憶容量

サイズは直径8cmあるいは12cmで、中心に回転軸を挿入する穴が空いている。両面記録、2層記録に対応しており、12cmディスクの記憶容量は片面1層（DVD5）で4.7GB、片面2層（DVD9）で8.54GB、両面1層で9.4GB、両面2層で17.04GBとなっている。

DVDコピーカード‐技術的保護手段

CSS（Content Scramble System）
CSSは、多くのDVD-Videoソフトで採用されているコンテンツ暗号化システム。映像コンテンツを暗号化し、その暗号鍵を複製できないエリアに記録するもので、これが施されたソフトはパソコンなどで単純にコピーしても暗号鍵自体は複製できないため再生できない。
ARccOS
ソニー独自のプロテクション技術が、「ARccOS」。DVDのデータ内に不良セクター（非参照素材）を埋め込むことで、コピー時の読み込みをエラーにさせるという仕組みだ。ディズニーやピクサーなどが採用しており、いま現在もARccOSが施されたDVDは多い。また、ARccOSはバージョンを重ねるたびにより強力になっていく特徴がある。
容量偽装（ファイルサイズ偽装）
DVDの中にダミーの映像ファイルをたくさん埋め込み、容量自体を偽装する。本来なら8Gバイト程度の容量なのに、それを偽装して60Gバイト程度だとPCに認識させる最新技術。
CPRM（Content Protection for Recordable Media）
レコーダーのHDDに保存したデジタル番組（地デジ、BS/CS方法、スカパー！プレミアムサービス）を、DVD-Rなどに書き込んだ際に有効になるコピー制御信号「CPRM」。CPRMが施されたDVDは、CPRMに対応したレコーダー・ドライブ・メディアプレーヤーでないと再生することはできない。Windows標準メディアプレーヤー「Windows Media Player」や汎用のメディアプレーヤー「VLC media player」などは、CPRMに対応できない。
Disney X-project DRM
Disneyの最新プロテクトDVDが（パラマウントとワーナーと同じにより）は、通常99のタイトルを持っており、一般的に言えばDVD映画のサイズは40 GBより大きい。

DVD-Videoのリージョンコード

リージョンコードとは、DVDを再生することが出来る地域を制限する地域コードのことで、再生したいディスクとプレイヤーのコードが一致しなければ再生することは出来ない。ディスクとプレーヤーが一致しない場合、DVD変換ソフトによって、DVD動画をパソコンにコピーして再生することができる。
各地域毎のリージョンコードは次の通りである。

コード	国・地域
コード	NTSC	PAL	SECAM
0(ALL)	制限なし
1	アメリカ・カナダ・米領島嶼部	‐	‐
2	日本・グリーンランド	西欧・中近東・南アフリカ	フランス・仏領海外県・ギリシャ・中東欧・中近東・エジプト
3	韓国・台湾・カンボジア・フィリピン・ミャンマー	東南アジア・香港	‐
4	メキシコ・中南米・西サモア・ミクロネシア	オーストラリア・大洋州・ニュージーランド・中南米	‐
5	‐	南アジア・アフリカ	ロシア・旧ソ連・北朝鮮・モンゴル・アフリカ
6	‐	中国	‐
7	未設定
8	国際航空航路など特殊用途